可能性発掘ライフコーチの貴子です。
文学やスポーツ観戦の他に、私の生活を大きく構成している趣味の一つが「音楽」そして「ライブハウスに行くこと!」です。
私は朝起きてから寝るまで、クライアントさんとのコーチングセッション中、もしくは講座を開催している時間以外は、ほぼ1日中音楽を聴いています(もちろんこのブログを書いている今も!)。
聴くジャンルもかなり様々で、ロック、パンク、ヒップホップ、ポップス、ジャズ、クラシック、ブラジル、テクノ、etc…と、日によって色んなジャンルを聴きます。
好きなアーティストのライブに行くのも大好きで、ここ1か月では全国各地6公演のライブに行ってきました。
中でも、10/2にLINE CUBE SHIBUYA(旧 渋谷公会堂)で開催された小沢健二のライブでは、バンドセットの演奏のみならず、『東大900番講堂講義・追講義』と称された小沢健二自ら登壇する講義が聴ける内容で、これがもうすっごく印象に残るライブとなりました!
このライブを通じて、改めて
「本当の潜在意識の世界」とは、「書き換え」ではなく「統合」である
ということを新たな角度からも感じることができ、そんな話を今回は記事にしたいと思います。
さて、小沢健二は今年9/30に東京大学駒場キャンパス900番教室(三島由紀夫の公開討論会が行われた場所)にて、『東大900番講堂講義』と名付けた講義を大学生、院生、東大教職員の方対象に行っているのですが、その追講義として一般の私たち向けに開催されたのが10/2のライブです。
ライブ当日は、参加者全員に小沢が執筆とデザインを担当した”教科書”と、小沢デザインによるニットのジャカード編みバッグが配られ、その教科書をもとにした約1時間半の講義から始まりました。
事前の案内では、当日のドレスコードが「パーティ向けの服装」とあり、これには私もちょっと服装選びに迷いました(笑)
が、講義開始早々に小沢健二より、「勉強したり、考えたりすることを【祝おう】と思ったので、今日はきちんとした服装でってお伝えしました」と説明があり、またこれがなんとも素晴らしい日になることを決定づけてくれる一言になりました。
「勉強したり、考えたりすることを祝う」
そんな時間のある人生が、私は大好きです。
というわけで、前置きがとっても長くなってしまったのですが、講義の内容は、ざっくりいうと
「分割」と「統合(ひとつ)」
というテーマだったかと私は感じています。
これが私の心に刺さりまくりました。なぜなら、私が仕事で(潜在意識コーチとして)常日頃研究しているテーマが、まさに「分割」と「統合」だったからです。
追講義は東大で開催された内容から一部をピックアップして行われたので、教科書の内容全てを網羅したわけではなく、それ以外のテーマも全体には含まれていたかもしれませんが、私が受け取ったのは、
「分けること、そしてひとつにすることとは?」
といった内容。
例えば、映像や音声はデジタル上で切って編集できるけど(=視覚、聴覚は分解~再合成ができる)、嗅覚や味覚は分割が難しいよねって話だったり
はたまた
「サラダにどの【プロテイン】をトッピングしますか?」のようにメニューを栄養成分に沿って決めていくレストランがアメリカに実在している話を用いて、「食事」が栄養成分表で「分割」されていく話をしながら、
数字やデータをもとに「分割」することで、「統治・支配」がしやすくなるけど(物事をコントロールしやすくなるけど)、その隙間に零れ落ちるものがあるよねって話があったりしました。
その零れ落ちるもの、曖昧なものも含んだ「全体(ひとつ)」を見るのが私は好きで、自身のコーチングにもその概念を取り入れています。
そういった「ひとつ」という概念は、“禅とか「和」のような、多くを含んだ柔らかいものであり、非西洋的な感じがある”と、小沢の教科書にもありました。
ここで、話を潜在意識コーチングへと移しますが、
コーチングというと、元来欧米から取り入れられたものが一般的には多いです。
そうするとどうしても、
「全体(ひとつ)」や「統合」という東洋的な概念よりも「分割」をベースにした考え方をもとに築かれているものが多いと私は感じます。
例えば、
感情を「ポジティブ」と「ネガティブ」に分割して、
良い未来を築くには「ネガティブ」を排除し、「ポジティブ」を刷り込んでいく、もしくは「ポジティブ」に変換していくと現実が良くなる、みたいな発想が一般的なコーチングには多いです。
世の中でよく聞かれる潜在意識の話には、「潜在意識の書き換え」というのがありますが、これも「書き換え」を提唱している人の多くが、ネガティブなもの(感情・潜在意識)を排除し、ポジティブなものに書き換えていくという発想で行っていて、
私はこれに関して、不十分さ(零れ落ちるものの多さ)を感じます。
実際、書き換えをしても現実は良くならなかったというクライアントさんが、私のところにはたくさんいらっしゃいますが、
これは、感情を「分割」して統治しようとしたが故に、その隙間から零れ落ちたものがたくさんあり、実際の理想の現実には程遠いものとなってしまった、ということかと思います。
私の提供しているコーチングは「統合」の概念をもとにした、どちらかというと西洋的ではなく、東洋的なものが土台となったコーチングです。
ですから、ネガティブとポジティブに分けるのではなく、全てを【ひとつ】にしていきます。
だから、
潜在意識は何も“書き換える必要がなく”、あなたをあなたのまま、何も変えずに、現実を理想通りのものに変えていきます。
ネガティブとポジティブに分けるという話で、もう一つ、小沢健二の楽曲で私がすごく好きな曲があるので、そちらを紹介したいと思います。
2017年は小沢健二が実に19年ぶりに新曲を発表し、本格的に音楽シーンに戻ってきた年なのですが、その年に発表された小沢健二とSEKAI NO OWARIとのコラボ作品『フクロウの声が聞こえる』の中に、以下のような歌詞があります。
いつか本当と虚構が一緒にある世界へ
いつか混沌と秩序が一緒にある世界へ
いつか絶望と希望が一緒にある世界へ
いつか孤高と共働が一緒にある世界へ
いつか残酷さと慈悲が一緒にある世界へ
ベーコンといちごジャムが一緒にある世界へ
「本当」と「虚構」、「混沌」と「秩序」、「絶望」と「希望」、「孤高」と「共働」、「残酷さ」と「慈悲」が一緒にあるとは、対極のものが一緒にあるということです。
私のコーチングは、この対極のものが「ひとつ」であるという世界を、潜在意識を通して掴んでいくコーチングです。
そうすることで、目の前の現実がどれだけ苦しくても、その対極にある「喜び」を掴んでいくことができます。
だから、「対極とひとつ」というテーマは、私はまさに潜在意識の世界だと思っていて、この歌詞を聴いたときには、ものすごく感動したことを覚えています。
世界は分割されていくものではなく、分割を重ねながらも、結局のところ「ひとつ」になっていくものです。
それが本当の潜在意識の世界、Onenessの世界です。
本当の潜在意識の世界とは、全てが繋がっている「ひとつ」の世界であり、
対極のものも全て含んだ「ひとつ」の世界とは
ベーコンとイチゴジャムが一緒にあるような世界、
つまり、対極っぽいけど、一緒にしたら美味しかったみたいな世界です。
本当のイチゴジャムの甘さは、ベーコンがあるから感じられる
安心は、不安があるから感じられる
恋の甘さは、恋の切なさがあるから感じられる
全ては表と裏でひとつです。
それが「統合」の世界です。
潜在意識でいえば、「書き換え」ではなく「統合」「そのまま」という扱いが、本質的に自身の可能性を開き、未来を望み通りにしていくキーポイントだと私は確信しています。
色々書きましたが、ともかく小沢健二のライブは、毎回想像を超える世界を展開してくれるので、最高におススメです!!
紹介したい音楽や文学は山ほどあるのですが、また次回書いてみたいと思います。
まもなく16期が始まります!
・書き換えではなく「統合」のエネルギーで現実を望み通りに動かしていく
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